『スペシャルティーコーヒー』という言葉をご存じでしょうか?
コーヒーにこだわりのある方なら耳にしたことがあるかもしれません。

スペシャルティーコーヒーは『From seed to cup』 という理念のもと、産地においてコーヒーの木に生るチェリーの”種”であるコーヒー豆が、お手元の一杯のコーヒー、”カップ”となるまでの全ての過程において、コーヒーの品質向上と持続性に向けて、関わる人々の持続的な取り組みによる収穫物です。

コーヒー生産者

スペシャルティコーヒーのお話は世界各国のコーヒー産出国にある農園から始まります。

スペシャルティーコーヒーの生産者は、代々受け継がれた標高や土壌・気候など、コーヒーの栽培に適した諸条件の備わった農園で、長い年月をかけてコーヒーの木に初めてその実が生り収穫されるまで、世代を超えてその仕事に携わっています。

樹上で完熟したコーヒーチェリーを収穫し、欠点豆の徹底的な除去による選別、そして、ナチュラルやウォッシュド製法に代表される工程を経て、焙煎する前の段階である生豆(Green beans)へと加工されます。

全ての工程に妥協なく取り組む生産者への敬意は、その対価を伴うことで、持続的な営みとしての農業を支えることに直結します。


生豆バイヤー

精製されたコーヒー豆は生豆のバイヤーに評価されます。一般にコーヒーの生産国は独自の評価基準をもっていますが、
スペシャルティーコーヒーは、国際資格である「Qグレーダー」によってカッピング(テイスティング)スコアを80点以上という高い評価を得たコーヒー豆を指します。
このレベルの評価を得たコーヒー豆は、優れた風味特性や詳細な産地情報など、情報をの透明性を兼ね備えていることも重要なポイントです。

それらの詳細な情報を焙煎師へ伝えていくということも生豆バイヤーの大切な役割の一つです。

 

コーヒーロースター

コーヒーロースター・焙煎士は焙煎器を扱い、コーヒー豆のもつ様々な有機成分を焙煎という熱反応によって、分離や結合など複雑な化学的変化をコントロールします。

コーヒー豆の風味を最大限に引き出すため、熱量や排気量・焙煎時間などのプロセスを隈なくチェックし、コーヒー豆をイメージする理想的な焙煎度合いへと導いていきます。

特にスペシャルティーコーヒーの焙煎においては、産地のテロワールによって育まれた個性的な風味特性を、カッピングによって分析し、焙煎度合いによってその解釈を表現することとなります。

ボタリズムコーヒーロースターでは、生産者の方々の努力を受け継ぎ、高品質なスペシャルティーコーヒーの魅力をお客様へお伝えするために、誠心誠意取り組んでおります。

 

バリスタ

コーヒーをお客様にご提供するプロフェッショナルは『バリスタ』と呼ばれます。

バリスタはエスプレッソマシンやコーヒーブリュワーなどの抽出機器・器具に関する専門的な知識と技術を持つだけでなく、コーヒー豆についての情報に関してもお客様へ伝えることができる理解を持っていることが求められます。

また、コーヒーという飲み物を提供するにあたり、お客様とのコミュニケーションを通じて、様々なニーズを持つお一人お一人のお客様にとって、より満足度の高いコーヒーとそのひと時を提供することができるバリスタとの出会いは、お客様にとっても特別な体験となるはずです。

 

消費者

スペシャルティーコーヒーの 旅の終着点はお客様、あなたです。

お気に入りのカフェや喫茶店、そしてロースタリーを選ぶポイントは人それぞれです。

もしあなたが手にしているコーヒーがスペシャルティーコーヒーであるなら、その特別な果実味や甘み、長く長く続くアフターテイストなどについての秘密を探る旅路は開かれていることでしょう。
そして、生産者が誇りをもって持続的にコーヒー農家としての営みを続けてゆくための取り組みの一環に、あなた自身の選択が携わっていることになります。


From the earth to the cup
is our motto.

私たちが手にするコーヒー。
世界各国の生産地から届く大地の恵みは、それに関わる人々の大地に根差した暮らしを支え、
その一杯のひと時は、日常を心地良く潤し豊かなものにしてくれます。

一杯のコーヒーのひと時が、自然が織り成す景色に足を踏み入れるような、穏やかで豊かな時間となるようなコーヒーをお届けすることが、ボタリズムコーヒーロースターの願いでありミッションです。