コーヒーは煎りたてより挽きたて ~その1~

 
コーヒーは煎りたてより挽きたて ~その1~

「コーヒーは煎りたてより挽きたて」という言葉を聞いたことがありますか?
コーヒー業界でしばしば口にされるこの言葉、少し説明が必要と思います。

『煎りたてのコーヒー』

コーヒー豆が焙煎されてから時間が経つにつれ、その香りや味わいが変化していくことを【エイジング】と呼んでいます。

焙煎直後のコーヒー豆からは、まだガスの放出が激しかったり、化学変化が落ち着いていなかったりするため、コーヒー本来の味を十分に引き出すことが難しい状態です。焙煎の程度や豆の種類にもよりますが、概ね2〜3日程度時間が経てば、いよいよコーヒーらしい香りと味を楽しむことができるようになります。

その後もコーヒー豆の香りと味わいは変化し続けます。焙煎から日数が浅いうちは、爽やかな酸味を伴った果実のような香りが際立ち、中深煎りの豆では少し苦さを感じることも。
しかし10日から2週間ほど経つと、豆本来の味わいが円熟してきます。甘みに力強さが加わり、濃厚なコクとふくよかなボディを楽しむことができるのです。
酸味は穏やかになり、全体的なまろやかさと旨味が一層引き立ちます。

ご家庭でコーヒーをいれる際には、コーヒー豆の日々の変化も楽しんでいただければと思います。

賞味期限は開封前を前提に設定されています。
開封後は密閉される容器に入れて保管することが大切です。

それでは、『挽きたてのコーヒー』については、どうでしょうか? 長くなりましたので、こちらは次回の記事にしたいと思います。


   

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