コロンビア ウィラ A サンアウグスチン ウォッシュド

【焙煎士から一言】
ウイラの肥沃な土壌で育まれたこのコーヒーは、クリーンでバランスの取れた味わいが魅力。オレンジのような爽やかな酸味と甘い余韻が楽しめます。ハイローストにすることで、豊かな風味と優しいコクを引き出しました。

【産地情報】
コロンビア南西部、アンデス山脈の分岐点に位置するウイラは、世界的にも評価の高いコーヒー生産地のひとつです。その中でもサンアウグスチン地区は、標高1,600～1,900mの高地に広がり、豊かな火山性土壌と適度な降雨量に恵まれています。この地で生産されるコーヒーは、芳醇な甘みと明るい酸味が特徴で、滑らかな口当たりが際立ちます。

サンアウグスチン地区は、その名の由来となった「サンアウグスチン遺跡（紀元1,000年前後に栄えた古代文明の遺跡）」があることでも知られています。かつて文明が栄えたこの地で、現在は97の小規模生産者が協力しながら高品質なコーヒー作りに取り組んでいます。各農家の平均農園面積は約1.5haと小規模ながら、シェードツリー（直射日光を避けるための樹木）を活用し、コーヒーの木に適した環境を整えています。

この地域では、年間を通じて降雨があり、収穫期も他の中米諸国と異なり年に2回（メインクロップ：10月～1月、フライクロップ：6～8月）あります。さらに細かく見ると、少量ずつの収穫が年間を通じて行われており、収穫期以外でも生産活動が止まることはありません。伝統的な精製方法を大切にし、収穫したチェリーは発酵槽での発酵処理を経て、パラボリック（アーチ型の乾燥施設）で丁寧に天日乾燥されます。この手間をかけることで、風味のばらつきを抑え、クリーンな味わいを実現しています。

コロンビアは世界第4位のコーヒー生産国ですが、近年ではサビ病の流行や農家の減少により、生産量が一時的に減少しました。しかし、ウイラの生産者たちは、高品質なコーヒー作りに注力し、国際的な競争力を維持しています。また、政府の輸出補助金などの政策支援もあり、コロンビアコーヒーの価値が再評価されつつあります。

サンアウグスチン協会の生産者たちは、品質向上のために協力し合い、厳格なハンドソーティング（手作業による欠点豆の除去）を行っています。その結果、クリーンな味わいと、オレンジのような爽やかな酸味、そして甘い余韻が心地よく続く素晴らしいコーヒーが生まれました。ハイローストにすることで、酸味とコクのバランスが取れ、飲みやすい仕上がりとなっています。

朝の目覚めの一杯としてはもちろん、午後のリラックスタイムや読書のお供にも最適です。より深い味わいを知るために、異なる焙煎度や他のシングルオリジンと飲み比べるのもおすすめです。定期便でのご購入も可能ですので、ぜひご自宅でこの特別な一杯をお楽しみください。


製 品 名　コロンビア　ウィラ　サンアウグスチン A
生産地区　ウイラ　サンアウグスチン地区
標　　高　1,600－1,900ｍ
生 産 者　サンアウグスチン協会加盟の97の小規模生産者
プロセス　ウォッシュドプロセス
焙 煎 度　ハイロースト