コスタリカ タラス ブラックハニー
コスタリカ タラス ブラックハニー
【焙煎士から一言】
コーヒーの果肉だけを剝がした状態でアフリカンベッドでスロードライング。
熟成されたマイルド果実味に甘みとコクがバランスするワイニーな味わい。
【産地情報】
コスタリカでは長らく農協系や大手会社がコーヒー生産の中心を担っていましたが、近年、地域性を活かしたユニークで高品質なコーヒーを提供するマイクロミルが注目を集めています。
農園主たちは小規模な水洗処理や乾燥設備を共有し、一貫して特別な風味のコーヒーを生産することで、新たな価値を生み出しています。
険しい山々に囲まれたドタ・タラス地域は、標高の高さと冷涼な気候によって、酸味の際立つ豊かな風味を持つコーヒーが生まれることで知られています。その中でもドタ・タラスの豆は、酸味に加えて深いコクを持つ独特の味わいが特徴です。
2018年に設立されたハーモニーマイクロミルは、農園主ギジェルモさんとその家族の情熱から生まれました。それまで近隣の農協にコーヒーを出荷していたギジェルモさんは、兄ファン・ファジャスさんがマイクロミルを通じて高品質なコーヒーを世界に届ける姿に影響を受け、自身も新たな挑戦を始める決意をしました。ハーモニーマイクロミルの名前は、音楽を愛し演奏を楽しむ家族の「ハーモニー」に由来しています。
ハーモニーマイクロミルでは、すべての工程で完熟チェリーのみを使用し、独自のハニープロセスで精製しています。収穫したチェリーはドラム缶で作ったタンクに入れて比重選別を行い、完熟したものだけを丁寧に選び出します。
ブラックハニープロセスはコーヒー豆の果肉を除去したあとのミューシレージ(粘液質)をほぼ100%残した状態で約一ヶ月かけてゆっくりと乾燥させます。ミューシレージが多く残っているため、豆同士がくっつきやすくカビの発生リスクも高くなるため、細心の注意を払って乾燥させる必要があるプロセスです。
そして、アフリカンベッドでじっくりと乾燥させ、甘さとコクを引き出します。この徹底した手間を惜しまないプロセスにより、特別なコーヒー豆が完成します。
ハーモニーマイクロミルのコーヒーは、あなたの日常に豊かなひとときをもたらす特別な存在となるでしょう。
製 品 名 コスタリカ タラス ブラックハニー
生産地区 ドタ・タラス地域
標 高 1750~1800m
生 産 者 ハーモニーマイクロミル
プロセス ブラックハニー