Journal

Coffee Roast Levels

Coffee Roast Levels

焙煎度合いで楽しむ、コーヒーの多彩な風味 ポタリズムコーヒーロースターでは、それぞれの豆が持つ特徴を捉え、最大限にその魅力を引き出す焙煎度合いを、経験とセンスから試行錯誤を重ねて決定しています。 焙煎は単なる調整ではなく、コーヒーロースターとしての一つの表現として捉えています。それは豆の背景や個性を尊重しつつも、味わいを引き立てる新たな一面を提案することを意味します。 また、プロフェッショナルユースとして、カフェやレストラン向けの卸売も行っています。その際には、ポタリズムが提案するシングルオリジンコーヒーの枠に留まらず、オーナー様のご意向やお店のメニュー、コンセプトに合わせたコーヒーを一緒に考え、生み出すための対話を重ねていきます。 これにより、単なる提供ではなく、お店の魅力を引き立てるコーヒー体験を共に作り上げていきます。 コーヒー豆の焙煎中には、豆が膨張し内部の水分が蒸発する際に「ハゼ」と呼ばれる爆ぜる音がします。この音は、焙煎の進行を知る重要な指標で、焙煎度合いを決める際の大切な要素です。 ファーストクラック(最初のハゼ)は焙煎の中盤、セカンドクラック(2度目のハゼ)は深煎りの仕上げに近いタイミングで起こります。 焙煎度合い 詳細名称(ロースト名) 特徴 浅煎り ライトロースト 酸味が際立ち、軽やかな風味。豆の個性がよく出る。 シナモンロースト 柔らかな酸味と香り豊かな軽い味わい。 中煎り ミディアムロースト ファーストクラック終了手前。酸味が主体ながら甘味が現れ、豆の風味が際立つ。 ハイロースト ファーストクラック終了直後。酸味と甘味が調和し、軽やかさと深みを両立。 中深煎り シティロースト セカンドクラック直前。甘味が増し、酸味が控えめでバランスの良い仕上がり。 フルシティロースト セカンドクラックの始まり。甘味と苦味が調和し、コクが深まる。 深煎り フレンチロースト セカンドクラック進行中。苦味が強く、濃厚で力強い味わい。 イタリアンロースト セカンドクラック終了後。スモーキーで深みのある香りが特徴。...

Coffee Roast Levels

焙煎度合いで楽しむ、コーヒーの多彩な風味 ポタリズムコーヒーロースターでは、それぞれの豆が持つ特徴を捉え、最大限にその魅力を引き出す焙煎度合いを、経験とセンスから試行錯誤を重ねて決定しています。 焙煎は単なる調整ではなく、コーヒーロースターとしての一つの表現として捉えています。それは豆の背景や個性を尊重しつつも、味わいを引き立てる新たな一面を提案することを意味します。 また、プロフェッショナルユースとして、カフェやレストラン向けの卸売も行っています。その際には、ポタリズムが提案するシングルオリジンコーヒーの枠に留まらず、オーナー様のご意向やお店のメニュー、コンセプトに合わせたコーヒーを一緒に考え、生み出すための対話を重ねていきます。 これにより、単なる提供ではなく、お店の魅力を引き立てるコーヒー体験を共に作り上げていきます。 コーヒー豆の焙煎中には、豆が膨張し内部の水分が蒸発する際に「ハゼ」と呼ばれる爆ぜる音がします。この音は、焙煎の進行を知る重要な指標で、焙煎度合いを決める際の大切な要素です。 ファーストクラック(最初のハゼ)は焙煎の中盤、セカンドクラック(2度目のハゼ)は深煎りの仕上げに近いタイミングで起こります。 焙煎度合い 詳細名称(ロースト名) 特徴 浅煎り ライトロースト 酸味が際立ち、軽やかな風味。豆の個性がよく出る。 シナモンロースト 柔らかな酸味と香り豊かな軽い味わい。 中煎り ミディアムロースト ファーストクラック終了手前。酸味が主体ながら甘味が現れ、豆の風味が際立つ。 ハイロースト ファーストクラック終了直後。酸味と甘味が調和し、軽やかさと深みを両立。 中深煎り シティロースト セカンドクラック直前。甘味が増し、酸味が控えめでバランスの良い仕上がり。 フルシティロースト セカンドクラックの始まり。甘味と苦味が調和し、コクが深まる。 深煎り フレンチロースト セカンドクラック進行中。苦味が強く、濃厚で力強い味わい。 イタリアンロースト セカンドクラック終了後。スモーキーで深みのある香りが特徴。...

What's today's recommendation?

What's today's recommendation?

Photo by shigemipics 当店は、コーヒー豆とドリップコーヒーだけを提供する小さな専門店です。このシンプルなメニュー構成には、意図もあれば、長い時間をかけて自然にそうなった背景もあります。スイーツやベーカリーが好きな私が、コーヒーだけに絞る今の形に落ち着いたのは、多くの試行錯誤や出会い、そして静かに紡がれてきた時間があるからです。 選択肢を増やすことで生まれる楽しさもある一方で、選択肢をあえて絞られたときに、そのものが持つ本質により深く触れられる瞬間がある。それに気づいたのは、特別な出来事ではなく、日々の中で少しずつ形づくられていった発見でした。 お客様がどの豆を選び、どんな時間に味わわれるのか。その一杯には、選んだ人だけの小さな物語が宿ります。当店にいらっしゃるお客様との何気ない会話やその場の空気感から、その物語が静かに伝わってくることがあります。 そんな時、思わず「今日のおすすめはなんですか?」とお客様に尋ねたくなることがあります。通常なら店主に向けられるその質問を、お客様に投げかけたくなるのは、ここで過ごされるお客様一人ひとりの時間こそが、当店のスペシャリテだと感じるからです。その時間が、静かにコーヒーを味わいながら自然と生まれていくものだからこそ、なおさら大切に思えます。 選択肢が少ないこと。それは不自由ではなく、余白を楽しむ自由をお届けする形でもあります。この形態は計算されたものではなく、時間とともに自然と育まれてきたもの。選択肢を絞ることで、一杯のコーヒーがより深く心に届き、その味わいが豊かな時間を育てる一助になればと思っています。 片田舎にあるこの小さな店で過ごす時間が、お客様にとって何気ないけれど特別なものになることを願っています。それがただの願望ではなく、お客様の存在によって形になっていく。その連なりが、この店のあり方を少しずつ育ててきました。 お客様が選ぶコーヒーが、その時間とともにどのような物語を紡いでいくのか。その答えが、また新しい発見につながることを楽しみにしております。 自然と育まれてきた当店の一杯が、日常の小さな喜びとして心に残るひとときとなりますように。

What's today's recommendation?

Photo by shigemipics 当店は、コーヒー豆とドリップコーヒーだけを提供する小さな専門店です。このシンプルなメニュー構成には、意図もあれば、長い時間をかけて自然にそうなった背景もあります。スイーツやベーカリーが好きな私が、コーヒーだけに絞る今の形に落ち着いたのは、多くの試行錯誤や出会い、そして静かに紡がれてきた時間があるからです。 選択肢を増やすことで生まれる楽しさもある一方で、選択肢をあえて絞られたときに、そのものが持つ本質により深く触れられる瞬間がある。それに気づいたのは、特別な出来事ではなく、日々の中で少しずつ形づくられていった発見でした。 お客様がどの豆を選び、どんな時間に味わわれるのか。その一杯には、選んだ人だけの小さな物語が宿ります。当店にいらっしゃるお客様との何気ない会話やその場の空気感から、その物語が静かに伝わってくることがあります。 そんな時、思わず「今日のおすすめはなんですか?」とお客様に尋ねたくなることがあります。通常なら店主に向けられるその質問を、お客様に投げかけたくなるのは、ここで過ごされるお客様一人ひとりの時間こそが、当店のスペシャリテだと感じるからです。その時間が、静かにコーヒーを味わいながら自然と生まれていくものだからこそ、なおさら大切に思えます。 選択肢が少ないこと。それは不自由ではなく、余白を楽しむ自由をお届けする形でもあります。この形態は計算されたものではなく、時間とともに自然と育まれてきたもの。選択肢を絞ることで、一杯のコーヒーがより深く心に届き、その味わいが豊かな時間を育てる一助になればと思っています。 片田舎にあるこの小さな店で過ごす時間が、お客様にとって何気ないけれど特別なものになることを願っています。それがただの願望ではなく、お客様の存在によって形になっていく。その連なりが、この店のあり方を少しずつ育ててきました。 お客様が選ぶコーヒーが、その時間とともにどのような物語を紡いでいくのか。その答えが、また新しい発見につながることを楽しみにしております。 自然と育まれてきた当店の一杯が、日常の小さな喜びとして心に残るひとときとなりますように。

More Than Just Coffee

More Than Just Coffee

「自分が考えることなんて、すでに誰かが考えて体系化されている」という言葉を耳にすることがあります。 それは、知識が溢れるこの時代において、一理ある見方かもしれません。そしてそれは、ある種の謙虚さや達観を表したものでもあるのでしょう。 けれども私は、そこに小さな違和感を感じます。同じ言葉であっても、それを誰が、どのタイミングで、どんな思いを込めて発するかによって、その言葉は言葉以上の意味を持つように思うのです。 そして、その瞬間にその言葉を受け取り、そこに込められた背景や思いを感じ取ることで、私たちは「言葉を超えた関係性」を育むことができる。そんな風に信じています。 この感覚は、私がボタリズムコーヒーロースターでお客様と向き合うときにも常に感じるものです。コーヒーというシンプルな飲み物が、ただ「美味しい」以上の存在となり、その一杯がそれぞれの方にとって特別な意味を持つように願いを込めながら、一つひとつ焙煎しています。 店舗に足を運んでくださるお客様との会話も、その一つです。「家族と飲みたいんです」というお言葉をいただくこともあれば、「最近疲れていて、今日くらいは自分にご褒美をあげたくて」と選ばれる一杯もあります。あるいは「この間、友人が来てくれたときに出したら、すごく喜んでくれて」という声をいただくこともあります。それぞれにとっての大切な誰か、あるいは自分自身への思いが込められた一杯。そんな風に豆が選ばれることに、私は「美味しいコーヒー」以上の重みを感じるのです。 また、オンラインでご購入いただくお客様からも、後日メッセージをいただくことがあります。「久しぶりに実家に帰るので、両親に淹れてあげたくて」と選ばれる豆もあれば、「離れて暮らす友人に贈りたくて」というお声もあります。距離は離れていても、その方の心の中で大切な人に寄り添う瞬間を想像しながら、パッケージングに心を込めます。 そして「届いたよ、ありがとう」の一言をいただくたびに、私もまた、言葉を超えて通じ合うような感覚を抱くのです。 さらに、ボタリズムのコーヒーを提供してくださっているパートナー店舗の方々にも、焙煎の意図や豆の特徴を丁寧にお伝えしています。 それぞれの店舗で飲んでいただくコーヒーには、私の願いだけでなく、店舗の方々それぞれの気持ちも込められている。お客様がその場所でコーヒーを手にするとき、それは「ただの一杯」ではなくなり、その場の空気や、その人がその日持っている思い出と重なりながら、特別な意味を帯びていくのです。 コーヒーは、日常のささやかな楽しみでありながら、その瞬間ごとに異なる表情を持つ飲み物です。 それは、お客様との関係も同じで、ただの「繰り返し」ではなく、その一杯ごとに異なる温もりが宿り、それぞれの方に寄り添っていくような感覚を覚えます。 私が大切にしているのは、コーヒーを通じて「言葉を超えたつながり」が生まれること。その瞬間、ただの飲み物が、何か特別なものとして皆さまの日常に溶け込むことです。 どうか、ボタリズムのコーヒーが、皆さまの日々の一コマに少しでも安らぎや心地よさを添えられますように。 その一杯が、単なる「美味しさ」を超えて、心に響く何かを感じていただけるものであれば、これほど嬉しいことはありません。 そのために明日からも焙煎機と向き合います。

More Than Just Coffee

「自分が考えることなんて、すでに誰かが考えて体系化されている」という言葉を耳にすることがあります。 それは、知識が溢れるこの時代において、一理ある見方かもしれません。そしてそれは、ある種の謙虚さや達観を表したものでもあるのでしょう。 けれども私は、そこに小さな違和感を感じます。同じ言葉であっても、それを誰が、どのタイミングで、どんな思いを込めて発するかによって、その言葉は言葉以上の意味を持つように思うのです。 そして、その瞬間にその言葉を受け取り、そこに込められた背景や思いを感じ取ることで、私たちは「言葉を超えた関係性」を育むことができる。そんな風に信じています。 この感覚は、私がボタリズムコーヒーロースターでお客様と向き合うときにも常に感じるものです。コーヒーというシンプルな飲み物が、ただ「美味しい」以上の存在となり、その一杯がそれぞれの方にとって特別な意味を持つように願いを込めながら、一つひとつ焙煎しています。 店舗に足を運んでくださるお客様との会話も、その一つです。「家族と飲みたいんです」というお言葉をいただくこともあれば、「最近疲れていて、今日くらいは自分にご褒美をあげたくて」と選ばれる一杯もあります。あるいは「この間、友人が来てくれたときに出したら、すごく喜んでくれて」という声をいただくこともあります。それぞれにとっての大切な誰か、あるいは自分自身への思いが込められた一杯。そんな風に豆が選ばれることに、私は「美味しいコーヒー」以上の重みを感じるのです。 また、オンラインでご購入いただくお客様からも、後日メッセージをいただくことがあります。「久しぶりに実家に帰るので、両親に淹れてあげたくて」と選ばれる豆もあれば、「離れて暮らす友人に贈りたくて」というお声もあります。距離は離れていても、その方の心の中で大切な人に寄り添う瞬間を想像しながら、パッケージングに心を込めます。 そして「届いたよ、ありがとう」の一言をいただくたびに、私もまた、言葉を超えて通じ合うような感覚を抱くのです。 さらに、ボタリズムのコーヒーを提供してくださっているパートナー店舗の方々にも、焙煎の意図や豆の特徴を丁寧にお伝えしています。 それぞれの店舗で飲んでいただくコーヒーには、私の願いだけでなく、店舗の方々それぞれの気持ちも込められている。お客様がその場所でコーヒーを手にするとき、それは「ただの一杯」ではなくなり、その場の空気や、その人がその日持っている思い出と重なりながら、特別な意味を帯びていくのです。 コーヒーは、日常のささやかな楽しみでありながら、その瞬間ごとに異なる表情を持つ飲み物です。 それは、お客様との関係も同じで、ただの「繰り返し」ではなく、その一杯ごとに異なる温もりが宿り、それぞれの方に寄り添っていくような感覚を覚えます。 私が大切にしているのは、コーヒーを通じて「言葉を超えたつながり」が生まれること。その瞬間、ただの飲み物が、何か特別なものとして皆さまの日常に溶け込むことです。 どうか、ボタリズムのコーヒーが、皆さまの日々の一コマに少しでも安らぎや心地よさを添えられますように。 その一杯が、単なる「美味しさ」を超えて、心に響く何かを感じていただけるものであれば、これほど嬉しいことはありません。 そのために明日からも焙煎機と向き合います。

Exact Measures

Exact Measures

今回は普段あまり意識されない「量り」のお話。実は、美味しいコーヒーを安心して楽しむ上で、とても大切なことなのです。 計量法:私たちの生活を支えるルール 「計量法」という言葉をご存知でしょうか。これは私たちの生活に密接に関わる大切な法律です。簡単に言えば、「モノを量る時のルール」のようなもの。 八百屋さんで買う野菜の重さ、ガソリンスタンドで入れる燃料の量、どれも正確でなければ困りますよね。この計量法が、日常のあらゆる場面で使われる「量り」の正確さを守っているのです。 コーヒー豆の量り売りと計量法 コーヒー豆の量り売りにも、この計量法が関わってきます。 ボタリズムでは、オンラインストアと実店舗で異なる形式で、お客様のニーズに合わせたコーヒー豆の販売を行っています。 オンラインストアでの販売とロースタリーでの販売 オンラインストアでは、100g、200g、300g、500gという定量でコーヒー豆を販売しています。一方、ロースタリーでの対面販売では、より細やかなサービスを提供しています。100g以上であれば、1g単位でお好みの量をお買い上げ頂くことが可能です。 その際に使用する計量器は、計量法に基づいた「検定付き」のもの。これは、取引に使う計量器として、定期的に検査を受けて精度が保証されたものです。 環境に配慮したサービス 店舗では、環境への配慮を大切にしています。使い捨てではない容器をご持参いただいたお客様には、10%の増量サービスを行っております。少しでもゴミを減らし、環境負荷を軽減する取り組みの一環です。 また、コーヒー豆の保存に適したおすすめの容器も販売しています。これらの容器は繰り返し使用でき、コーヒーの鮮度を保つだけでなく、環境保護にも貢献します。 お客様との対話から生まれる信頼関係 「いつもの豆を、いつもの量で」というお客様には、前回と同じ味わいを。 「今回は少し多めに」というお客様には、適切なアドバイスを添えて。 「環境に配慮した買い物がしたい」というお客様には、マイ容器の使用をご提案。 こうした日々の対話を通じて、ボタリズムも成長を続けています。 お客様のご要望や感想を聞くたびに、新しい気づきがあり、それがサービスの向上につながっています。 美味しいコーヒーは正確な量りから、そして環境への思いやりから 正確な量りは、美味しいコーヒーを楽しむための大切な一歩。でも、それ以上に大切なのは、お客様との信頼関係と環境への配慮。オンラインでも店頭でも、正確な量をお届けすることはもちろん、環境にも優しい方法でコーヒーを楽しんでいただきたいと考えています。 最後に オンラインストアをご利用の際は、ご希望の量を選びやすい定量パックをご活用ください。また、実店舗にお越しの際は、ぜひマイ容器のご持参をお勧め板さいます。これからも、皆さまとの対話を大切に、より良いコーヒー体験と持続可能な未来をお届けしていきます。ご要望やご質問があれば、遠慮なくお声がけください。 皆さまのご利用を、心からお待ちしています。

Exact Measures

今回は普段あまり意識されない「量り」のお話。実は、美味しいコーヒーを安心して楽しむ上で、とても大切なことなのです。 計量法:私たちの生活を支えるルール 「計量法」という言葉をご存知でしょうか。これは私たちの生活に密接に関わる大切な法律です。簡単に言えば、「モノを量る時のルール」のようなもの。 八百屋さんで買う野菜の重さ、ガソリンスタンドで入れる燃料の量、どれも正確でなければ困りますよね。この計量法が、日常のあらゆる場面で使われる「量り」の正確さを守っているのです。 コーヒー豆の量り売りと計量法 コーヒー豆の量り売りにも、この計量法が関わってきます。 ボタリズムでは、オンラインストアと実店舗で異なる形式で、お客様のニーズに合わせたコーヒー豆の販売を行っています。 オンラインストアでの販売とロースタリーでの販売 オンラインストアでは、100g、200g、300g、500gという定量でコーヒー豆を販売しています。一方、ロースタリーでの対面販売では、より細やかなサービスを提供しています。100g以上であれば、1g単位でお好みの量をお買い上げ頂くことが可能です。 その際に使用する計量器は、計量法に基づいた「検定付き」のもの。これは、取引に使う計量器として、定期的に検査を受けて精度が保証されたものです。 環境に配慮したサービス 店舗では、環境への配慮を大切にしています。使い捨てではない容器をご持参いただいたお客様には、10%の増量サービスを行っております。少しでもゴミを減らし、環境負荷を軽減する取り組みの一環です。 また、コーヒー豆の保存に適したおすすめの容器も販売しています。これらの容器は繰り返し使用でき、コーヒーの鮮度を保つだけでなく、環境保護にも貢献します。 お客様との対話から生まれる信頼関係 「いつもの豆を、いつもの量で」というお客様には、前回と同じ味わいを。 「今回は少し多めに」というお客様には、適切なアドバイスを添えて。 「環境に配慮した買い物がしたい」というお客様には、マイ容器の使用をご提案。 こうした日々の対話を通じて、ボタリズムも成長を続けています。 お客様のご要望や感想を聞くたびに、新しい気づきがあり、それがサービスの向上につながっています。 美味しいコーヒーは正確な量りから、そして環境への思いやりから 正確な量りは、美味しいコーヒーを楽しむための大切な一歩。でも、それ以上に大切なのは、お客様との信頼関係と環境への配慮。オンラインでも店頭でも、正確な量をお届けすることはもちろん、環境にも優しい方法でコーヒーを楽しんでいただきたいと考えています。 最後に オンラインストアをご利用の際は、ご希望の量を選びやすい定量パックをご活用ください。また、実店舗にお越しの際は、ぜひマイ容器のご持参をお勧め板さいます。これからも、皆さまとの対話を大切に、より良いコーヒー体験と持続可能な未来をお届けしていきます。ご要望やご質問があれば、遠慮なくお声がけください。 皆さまのご利用を、心からお待ちしています。

Colombia Coffee Seminar

Colombia Coffee Seminar

コロンビアコーヒー:伝統と革新の調和 SCAJ2024ではニカラグアに続いて、コロンビアコーヒーについてのセミナーに参加しました。コロンビアはボタリズムにとって欠かすことのできない重要な産地の一つです。今回のセミナーでは、コロンビアのコーヒー産業が直面する課題と、それに対する革新的な取り組みについて多くの学びがありました。 美しい生豆と、その背景にある努力 当店で仕入れているコロンビアの生豆は、麻袋を開封した瞬間から目を奪われるほどの美しさを持っています。その姿からは、産地での多大な努力が感じられます。実際、コロンビアのコーヒー産業は品質向上に向けて弛まぬ努力を続けており、今回のセミナーでもその一端を知ることができました。 2024年の収穫は好調な見込み セミナーの冒頭で、2024年度の収穫が好調であることが示されました。これは非常に良いニュースです。しかし、過去には気候変動の影響も見られました。2021年から2022年にかけて、コロンビアは強いラニーニャ現象の影響を受け、困難な時期を経験しています。現在の年間生産量は約1250万袋から1300万袋程度と推定されています。 CASTILLO 2.0:未来を見据えた新品種 今回のセミナーで特に印象的だったのは、「CASTILLO 2.0」という新品種のテイスティングを体験できたことです。この品種は、世界的な課題となっている気候変動や、コーヒーの木にとって重大な問題となるさび病に強い耐性を持っています。実際に市場に流通するまでにはまだ数年かかりますが、コーヒーの2050年問題に対する一つの光明を直接感じられたことは、大きな収穫でした。 持続可能性への取り組み コロンビアのコーヒー産業は、品質、環境、持続可能性の3つの柱に注力しています。具体的には以下のような取り組みが行われています: 水洗工場のセンター化:生産者の労働環境改善、品質の均一化、環境負荷の低減、コスト削減、トレーサビリティの向上を実現 EU規制への対応:森林破壊のないコーヒー生産を目指し、トレーサビリティシステムを構築 持続可能な農業実践:コーヒー樹の更新プログラム、適切な施肥計画、水資源管理の改善 気候変動への適応と緩和策:新品種の導入、農業プラクティスの改善、森林保護と再生プログラムの実施 日本市場との深い関係 セミナーのプレゼンテーターは日本市場で6年以上の経験を持ち、日本のバイヤーとの協力関係を重視していると語りました。日本市場の高い品質要求に応えるため、水洗処理や品質管理の改善に特に注力しているそうです。 未来へ向けて コロンビアのコーヒー産業は、新品種の普及、水洗工場のさらなるセンター化、トレーサビリティシステムの強化などを通じて、国際市場での競争力維持を目指しています。これらの取り組みは、高品質なコーヒー生産を維持しつつ、気候変動や国際市場の要求に対応するためのものです。 今回のセミナーを通じて、コロンビアコーヒーの魅力と、その背後にある多くの人々の努力をあらためて実感しました。ボタリズムでは、これからもコロンビアの生産者の方々と協力し、皆様に素晴らしいコーヒー体験をお届けできるよう努めてまいります。

Colombia Coffee Seminar

コロンビアコーヒー:伝統と革新の調和 SCAJ2024ではニカラグアに続いて、コロンビアコーヒーについてのセミナーに参加しました。コロンビアはボタリズムにとって欠かすことのできない重要な産地の一つです。今回のセミナーでは、コロンビアのコーヒー産業が直面する課題と、それに対する革新的な取り組みについて多くの学びがありました。 美しい生豆と、その背景にある努力 当店で仕入れているコロンビアの生豆は、麻袋を開封した瞬間から目を奪われるほどの美しさを持っています。その姿からは、産地での多大な努力が感じられます。実際、コロンビアのコーヒー産業は品質向上に向けて弛まぬ努力を続けており、今回のセミナーでもその一端を知ることができました。 2024年の収穫は好調な見込み セミナーの冒頭で、2024年度の収穫が好調であることが示されました。これは非常に良いニュースです。しかし、過去には気候変動の影響も見られました。2021年から2022年にかけて、コロンビアは強いラニーニャ現象の影響を受け、困難な時期を経験しています。現在の年間生産量は約1250万袋から1300万袋程度と推定されています。 CASTILLO 2.0:未来を見据えた新品種 今回のセミナーで特に印象的だったのは、「CASTILLO 2.0」という新品種のテイスティングを体験できたことです。この品種は、世界的な課題となっている気候変動や、コーヒーの木にとって重大な問題となるさび病に強い耐性を持っています。実際に市場に流通するまでにはまだ数年かかりますが、コーヒーの2050年問題に対する一つの光明を直接感じられたことは、大きな収穫でした。 持続可能性への取り組み コロンビアのコーヒー産業は、品質、環境、持続可能性の3つの柱に注力しています。具体的には以下のような取り組みが行われています: 水洗工場のセンター化:生産者の労働環境改善、品質の均一化、環境負荷の低減、コスト削減、トレーサビリティの向上を実現 EU規制への対応:森林破壊のないコーヒー生産を目指し、トレーサビリティシステムを構築 持続可能な農業実践:コーヒー樹の更新プログラム、適切な施肥計画、水資源管理の改善 気候変動への適応と緩和策:新品種の導入、農業プラクティスの改善、森林保護と再生プログラムの実施 日本市場との深い関係 セミナーのプレゼンテーターは日本市場で6年以上の経験を持ち、日本のバイヤーとの協力関係を重視していると語りました。日本市場の高い品質要求に応えるため、水洗処理や品質管理の改善に特に注力しているそうです。 未来へ向けて コロンビアのコーヒー産業は、新品種の普及、水洗工場のさらなるセンター化、トレーサビリティシステムの強化などを通じて、国際市場での競争力維持を目指しています。これらの取り組みは、高品質なコーヒー生産を維持しつつ、気候変動や国際市場の要求に対応するためのものです。 今回のセミナーを通じて、コロンビアコーヒーの魅力と、その背後にある多くの人々の努力をあらためて実感しました。ボタリズムでは、これからもコロンビアの生産者の方々と協力し、皆様に素晴らしいコーヒー体験をお届けできるよう努めてまいります。

Nicaragua Coffee Seminar

Nicaragua Coffee Seminar

ニカラグアコーヒー:大地と人々が紡ぐ豊かな物語 先日、SCAJ2024でニカラグアコーヒーについてのセミナーに参加する機会がありました。そこで得た学びを皆様と共有したいと思います。 ニカラグアのコーヒー生産は、単なる産業を超えた、国の文化と自然環境を映し出す鏡のようです。51,000以上の生産者家族が携わり、そのうち30%が女性経営者という点に、この国のコーヒー産業の多様性と包括性が表れています。 風味豊かな生産地域 生産地域は主に北部と中央部。ここでは、高地栽培による豊かな風味と、土壌の特性が織りなす独特の味わいが生まれます。例えば、ヌエバ・セゴビア地域ではチョコレートやモモを思わせる風味と繊細な酸味が、マタガルパ地域ではキャラメルやトロピカルフルーツの風味に柑橘系の酸味が特徴的だそうです。 環境との共生 環境への配慮も、ニカラグアコーヒーの重要な側面です。森林保護、水資源の保全、生物多様性の維持など、自然と共生する生産方法が積極的に採用されています。シェードグロウン(日陰栽培)の可能性も探られており、これらの取り組みが、コーヒーの品質向上にも寄与しているようです。 品質向上への取り組み 品質向上への取り組みも興味深いものでした。若者向けのコーヒー学校の設立や、品質認証プロセスの改善、様々な加工方法の実験など、次世代を見据えた施策が行われています。その成果は、Cup of Excellence(COE)などの国際的なコーヒーコンテストでの高評価にも表れています。 地理が育む個性 ニカラグアのコーヒー生産地域には、ラテンアメリカで2番目に大きい淡水湖であるニカラグア湖や、二つの火山がある島など、多様な地形が存在します。この地理的特徴が、コーヒーの風味プロファイルに独特の個性を与えているのでしょう。 COE出品コーヒーの試飲体験 セミナーでは、Cup of Excellence(COE)に出品された5種類のニカラグアコーヒーの試飲も行われました。この貴重な機会により、ニカラグアコーヒーの地域や製法による違いを、実際に味わいながら体験することができました。それぞれのコーヒーが持つ独特の風味プロファイルや、繊細な味わいの違いを感じ取ることで、ニカラグアコーヒーの多様性と奥深さを、より一層理解することができました。 コーヒーに込められた物語 セミナーと試飲を通じて強く訴求されていたのは、ニカラグアのコーヒーが単なる飲み物以上の存在だということです。それは生産者の魂であり、国の文化の結晶であり、そして環境保護と社会的責任のシンボルでもあるのです。 コーヒーを通じて、遠く離れた土地の物語に触れる。そんな体験の素晴らしさを、改めて実感した時間でした。ニカラグアコーヒーを味わう際には、その一杯に込められた豊かなストーリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 今後も、こうした学びの機会を大切にし、皆様により良いコーヒー体験をお届けできるよう努めてまいります。

Nicaragua Coffee Seminar

ニカラグアコーヒー:大地と人々が紡ぐ豊かな物語 先日、SCAJ2024でニカラグアコーヒーについてのセミナーに参加する機会がありました。そこで得た学びを皆様と共有したいと思います。 ニカラグアのコーヒー生産は、単なる産業を超えた、国の文化と自然環境を映し出す鏡のようです。51,000以上の生産者家族が携わり、そのうち30%が女性経営者という点に、この国のコーヒー産業の多様性と包括性が表れています。 風味豊かな生産地域 生産地域は主に北部と中央部。ここでは、高地栽培による豊かな風味と、土壌の特性が織りなす独特の味わいが生まれます。例えば、ヌエバ・セゴビア地域ではチョコレートやモモを思わせる風味と繊細な酸味が、マタガルパ地域ではキャラメルやトロピカルフルーツの風味に柑橘系の酸味が特徴的だそうです。 環境との共生 環境への配慮も、ニカラグアコーヒーの重要な側面です。森林保護、水資源の保全、生物多様性の維持など、自然と共生する生産方法が積極的に採用されています。シェードグロウン(日陰栽培)の可能性も探られており、これらの取り組みが、コーヒーの品質向上にも寄与しているようです。 品質向上への取り組み 品質向上への取り組みも興味深いものでした。若者向けのコーヒー学校の設立や、品質認証プロセスの改善、様々な加工方法の実験など、次世代を見据えた施策が行われています。その成果は、Cup of Excellence(COE)などの国際的なコーヒーコンテストでの高評価にも表れています。 地理が育む個性 ニカラグアのコーヒー生産地域には、ラテンアメリカで2番目に大きい淡水湖であるニカラグア湖や、二つの火山がある島など、多様な地形が存在します。この地理的特徴が、コーヒーの風味プロファイルに独特の個性を与えているのでしょう。 COE出品コーヒーの試飲体験 セミナーでは、Cup of Excellence(COE)に出品された5種類のニカラグアコーヒーの試飲も行われました。この貴重な機会により、ニカラグアコーヒーの地域や製法による違いを、実際に味わいながら体験することができました。それぞれのコーヒーが持つ独特の風味プロファイルや、繊細な味わいの違いを感じ取ることで、ニカラグアコーヒーの多様性と奥深さを、より一層理解することができました。 コーヒーに込められた物語 セミナーと試飲を通じて強く訴求されていたのは、ニカラグアのコーヒーが単なる飲み物以上の存在だということです。それは生産者の魂であり、国の文化の結晶であり、そして環境保護と社会的責任のシンボルでもあるのです。 コーヒーを通じて、遠く離れた土地の物語に触れる。そんな体験の素晴らしさを、改めて実感した時間でした。ニカラグアコーヒーを味わう際には、その一杯に込められた豊かなストーリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 今後も、こうした学びの機会を大切にし、皆様により良いコーヒー体験をお届けできるよう努めてまいります。