ニホンミツバチの蜂蜜とは?西洋ミツバチとの違いと、里山の一匙ができるまで
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ニホンミツバチの蜂蜜とは、日本の在来種であるニホンミツバチ(日本ミツバチ)が野山の多様な花々から集めた蜜でできた、天然ハチミツのことです。日本のハチミツの国内自給率は10%に満たず、そのうちニホンミツバチの蜂蜜は全体の1%以下ともいわれます。手に入る機会そのものが少ない、希少なはちみつです。
千倉町のロースタリーから車で数十分、南房総の里山の奥に、私が世話をしているニホンミツバチの巣箱があります。季節に合わせて巣箱の環境を整える。日々の焙煎とは別の時間軸で続いている営みです。この記事では、その現場から見たニホンミツバチの蜂蜜について、西洋ミツバチとの違い、希少といわれる理由、採蜜の実際、結晶化や保存のQ&Aまでをまとめました。
ニホンミツバチと西洋ミツバチの違い
ニホンミツバチは、西洋ミツバチよりひと回り小さな、日本在来の野生の蜜蜂です。漢字では日本蜜蜂と書きます。小さな体で里山を飛び回り、少しずつ花蜜や花粉を集めます。その道すがら花から花へ受粉を担い、植物の生態系を支える存在でもあります。
一度に集められる蜜の量はごくわずかです。広葉樹や針葉樹、高木から足元の草花まで、多様な植物が四季で移ろう里山を巡って集められた蜜には、その土地の一年がそのまま映ります。
「全体の1%以下」という希少性
日本のハチミツの国内自給率は10%に満たないといわれます。国産というだけでも数が限られるなかで、ニホンミツバチの蜂蜜はさらにその1%以下。市場にほとんど出回らないのは、一匹が集める蜜の量が少なく、採蜜も年に一度か二度に限られるためです。天然ハチミツを探すなかで「日本ミツバチのはちみつ」に出会うことが少ないのは、この量の少なさによります。
採蜜は年に一度か二度、お裾分けのように
この養蜂では、商業養蜂で一般的に使われる抗生物質などは使いません。季節に合わせて巣箱まわりの環境を整えながら、同じ里山で暮らすことが基本です。採蜜は年に一度か二度。巣に蓄えられた蜜を、お裾分けを頂くように少しだけ取り分けます。
春の分蜂に始まるニホンミツバチの一年の暮らしについては、ボタリズムの養蜂記録:日本ミツバチの一年と特別な蜂蜜に詳しく書いています。
非加熱・無添加ということ
採れた蜂蜜は、無添加・非加熱のまま瓶詰めしています。ハチミツにはビタミン、ミネラル、アミノ酸、有機酸、そしてさまざまな酵素が含まれます。加熱をしないのは、この酵素が生きた状態を保つためです。
酵素が生きているため、瓶の中で表面に細かな泡が出ることがあります。これは酵素の働きによる自然な現象で、非加熱の天然ハチミツである証拠です。泡もそのまま召し上がれます。
よくあるご質問
結晶化してシャリシャリになりました。品質に問題はありますか?
ハチミツは温度帯によって結晶化します。品質の問題ではなく、結晶化したままシャリシャリとした食感を楽しむこともできます。液状に戻す場合は、60℃程度のお湯に瓶ごと浸けて温めます。熱湯は酵素が不活性化してしまうためおすすめしません。
表面に泡が出ています。食べられますか?
非加熱のため酵素が生きており、その働きで泡が出ることがあります。そのまま召し上がって問題ありません。
どう保存すればよいですか?
酵素の働きを穏やかに保つため、冷暗所または冷蔵庫での保管をおすすめします。
子どもに与えても大丈夫ですか?
1歳未満の乳幼児には決して与えないでください。
いつ購入できますか?
採蜜が年に一度か二度のため、オンラインストアの日本ミツバチの天然ハチミツに並ぶのは採蜜後の時期だけです。数量にも限りがあり、時期によっては品切れとなっております。
おわりに
コーヒーの一杯に産地の一年が映るように、ハチミツの一匙にも里山の一年が映ります。焙煎所と里山、ふたつの現場を行き来しながら、南房総の恵みをそのままの形でお届けしていきます。